大阪府では、児童生徒の英語力強化を目的としたさまざまなプロジェクトが進められています。ここでは、主要な取り組みについて、プロジェクトごとに紹介します。
「STEPS in OSAKA」は、児童生徒一人ひとりの学習到達度に応じた個別学習ができるために開発されたツールです。大阪府教育庁が設置した開発ワーキンググループによって作成され、4技能5領域とCEFR-J(セファール ジェイ)に準拠した「大阪版CAN-DOリスト」をベースにしています。
このツールでは、生徒が自分で問題を選び、既習内容を復習したり、少し先のレベルに挑戦することができます。学習の到達度を自己管理しながら、各自の習熟度に合わせて学べる仕組みが整っています。
大阪版CAN-DOリストは、CEFR-Jに基づき、大阪府の英語教育における学習の目標を具体的に示したリストです。リストは、児童生徒が「何ができるようになるか」を明確にし、それを達成するための具体的なタスクが示されています。このリストは各学校や市町村でも使用されており、編集可能なデータも提供されています。リストを活用することで、各段階に応じたテストやタスクを作成し、子どもたちが体系的に英語力を伸ばすための基盤が整えられています。
DREAMは、大阪府の公立小学校で使用される英語学習プログラムで、1年生から6年生までの6年間を通じて英語の4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく育成することを目的としています。このプログラムは、16の研究協力校で実践研究を行った成果を基に開発され、くり返し学習とフォニックス指導法を取り入れ、子どもたちが自然に英語に親しめるよう設計されています。
DREAMは週3回、1回15分程度の短時間学習を基本とし、楽しく繰り返し学習することで、子どもたちの英語力を向上させることを目指しています。また、小学校卒業時には英検5級相当の英語力を身につけることを目標としています。
「使える英語プロジェクト」は、大阪府内の50の中学校区で実施された実践研究プロジェクトです。このプロジェクトの目標は、生徒が自分の考えや意見を英語で表現できるようになることです。研究校では、教科書の内容をしっかりと定着させる指導法や、学んだ英語を活用してコミュニケーション能力を育成するための指導法を研究しています。
また、小学校の英語活動でも、学んだ表現を活用する場を設け、子どもたちが実際に英語を使ってコミュニケーションを図ることを目的としています。このプロジェクトの成果は、「英語を使うなにわっ子」育成プログラムとしてまとめられ、今後も大阪府内で活用されていく予定です。
これらの取り組みを通じて、大阪府では児童生徒の英語力向上を目指し、効率的で実践的な学習環境を整備しています。各プロジェクトには、子どもたちの興味を引き出しながら、英語を自然に身につけるための工夫が凝らされています。
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